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SQL Serverに関するブログ記事(Blog)

Microsoft SQL Serverの2008以前のバージョンを使用していて、webサーバーを運用されている場合の注意

2016412日にSQL Server 2005の延長サポートが終了します。(2008は2019年1月8日延長サポート終了)

SQL Serverの2008以前のバージョンですとweb Editionというものが存在していて、インターネットユーザ毎にCALを購入する必要のないエディションがあったのですが、2012以降はweb editionという考え方はなくなったようです(※ただしプロバイダ向けには存在している様子)。2012以上のstandardにバージョンを上げようとした場合、以下の選択肢しかないとのことです。
 
SQL Server 2014ライセンス価格
  ライセンス   Open Business Select Level A
選択肢1 コアライセンス ※購入単位は4コア単位なのでコアライセンスで購入する場合、667,000 円×2で1,334.000円が必要になる。 667,000 円
(2 コア パックの価格)
436,400 円
選択肢2 Standardのサーバー ライセンス   153,000 円 109,200 円
クライアント アクセス ライセンス (CAL) ユーザーあるいはデバイス数だけ必要
※認証処理にてログインする機能を提供する場合、そのユーザ数分必要になります。
  33,300 円 25,500 円

これだと、中小企業で多数の会員(認証が必要な)を持つwebサイトを運営している場合、かなりの負担増になると思われます。

そこで、いろいろ検討した結果をまとめました。
    メリット デメリット
選択肢1 SQL 2005をサポート切れのまま使い続ける 追加コストがかからない サポートがない以上、bugFixのupdateはなくなります。
選択肢2 SQL Server2014のExpressエディションに移行する 追加コストがかからない。 【機能制限がある】
主な制限
・dbのサイズが10GB
・利用可能なデータベースエンジンのインスタンス毎のメモリサイズが最大1GB
に限定されます。
・タスクスケジューラが利用できない。
※アクセス数の少ない小規模サイトなら問題なさそうです。
選択肢3 MySQLやProstgreSQLなど他のフリーのDBへ移行する 一回修正してしまえば、運用コストは低くなる。 プログラムのDBとのI/O部分の修正コストがかかる。
選択肢4 SQL Server Webエディションを利用できるVPSへ移行する 月額費用は発生するが、通常のライセンス契約するよりは安く抑えられる
※2015/4/8以降「さくらのVPS for Windows Server」でSQL ServerのWeb Editionだと4コアで初期費用:20,000円(税抜)月額2,400円で利用できます。
オンプレミス環境では利用できない

今後、別の方法が見つかった場合は追記していきます。