昨年末から年明けにかけて、使用していたお名前.comの仮想サーバーからさくらインターネットへ移設しました。
旧dns:dns.trust.or.jp(157.7.213.145)
新dns:ns1.trust.or.jp(153.126.216.144)
手順としましては
①2020/12/21 新サーバーにdnsサービスとメールサーバーをインストール(PostOffice)。
②2020/12/22 旧DNSから新DNSへゾーン転送してデータをコピー
ゾーン転送を停止後、新DNSでdnsのアドレスとメールサーバーのアドレスを変更。
③2020/12/23 さくらインターネットに対してレジストリ変更申請(メールにて)。
④2020/12/24 さくらインターネットから新規dns(ns1.trust.or.jp)のレジストリ登録完了メール到着ドメイン管理画面からwhois情報の変更を実施後、旧メールサーバーのデータをバックアップ
③2020/12/29 ここで問題が発生。弊社のdns管理下で動作している顧客のdnsのレジストラは同じさくらインターネットなのですが個別契約になっているのを忘れていて、whois情報で指定しているドメイン名の変更をしていませんでした。
顧客からの連絡で、メールの送受信ができないと連絡がありました。
慌ててwhois情報のdns名称を変更したところ、しばらくしてメール送信できるようになりました。
その後、旧メールサーバーのバックアップと新サーバーのメール情報をマージ。
④2021/02/04 知り合いにメールしたらメールが届かないとのこと。messengerで連絡したら下記のようなログが出力されているとのこと
Thu, 4 Feb 2021 17:43:51:SMTP:mid=20210204174351376000_:Warning Primary DNS:02.dnsv.jp No GetMX Recipient=xxx@trust.or.jp
Thu, 4 Feb 2021 17:43:51:SMTP:mid=20210204174351376000_:Secondary DNS Get MX completed: MxCount=1 Recipient=xxx@trust.or.jp
何やら先方のプライマリdnsが弊社のdns情報を正しく認識できていない様子。dnsのキャッシュ情報が更新されていないのかと考え、様子をみることに。
プロイダ系のdnsは接続数が大量なのでdnsのSOAレコードのexpireの値が長いんですよね。
調べてみると
dnsv.jp
primary name server = 01.dnsv.jp
responsible mail addr = hostmaster.dnsv.jp
serial = 2020073000
refresh = 3600 (1 hour)
retry = 300 (5 mins)
expire =
3600000 (41 days 16 hours)
default TTL = 7200 (2 hours)
01.dnsv.jp internet address = 157.7.32.53
01.dnsv.jp AAAA IPv6 address = 2400:8500:3300::53
案の定長い。41日と16時間
⑤2021/02/12 dnsサーバーの逆引き設定が正しくないのを発見したので修正。
⑥2021/02/19 今まで迷惑メールフォルダーに振り分けられていたyahooのアカウントにメールを送ってみると、通常の受信箱に受信していて今までメールヘッダーにX-YahooFilteredBulk: 153.126.216.144と付加されていたものがなくなっている。(おそらくこれは逆引き設定を変更した効果)
⑥2021/02/20 2/4にメールエラーが発生した人に再度メールを送ってみるとちゃんと届いているとのこと。
とりあえずこれで2年間も、伸ばしに伸ばしていた案件が完了ということで。一安心!