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ブログ記事

社内サーバーからVPSへの移行例(2014/09/01)

社内サーバーからVPSへの移行例をまとめてみました

きっかけは、顧客システムの開発依頼の打診を受けて、VPS(仮想専用サーバー)の評価テストを行ってみようということになり、取りあえず無料で評価を行える「お名前.com」を選択してインストールしてみたことです。

 

もともと、社内サーバーもHYPER-Vを使って仮想サーバーだったため違和感なくインストールはできました。
試しに社内のwebシステムをVPSサーバーにインストールして動作確認をしたところ、レスポンスもまあまあで思ったより使えるなと感じました。
また、リモートディスクトップの操作感も、ローカルのサーバーにアクセスしているのとほとんど変わりが無く軽快でした。

 

当初から、グローバルIPアドレスを複数使用することにより回線費用が嵩むことが懸案事項だったのと、クラウドに移行すべきかどうかずっと保留状態にしていたため、先ずはVPSへの移行計画の検討に入ることにしました。


移行計画はVPSの評価と回線の評価とに分けて行いました。

 

VPSへの移行はリスクを考え、既存の2台の仮想サーバーを単一のサーバーに纏めることは考えず、今までと同様に2台構成にして重要なデータのバックアップは相互のサーバーに格納しようと考えました。
問題点はVPSサーバー間をLAN接続できるかどうかでしたが、幸い「お名前.com」も今年の2014/06/30よりLAN接続機能をリリースしていたので問題はなくなりました。

 

VPSのサービス申請はDNS&メールサーバーはメモリ1GBを、web&データベースサーバーはメモリ2GBで行っていたのですが、何日か稼働試験を行っていたところ、DNS&メールサーバーのメモリが不足し、動作が不安定な状況が続きました。
さすがにWindows2012は1GBのメモリーでは厳しかったようです。

 

電話サポートで既存のインストールしたOSイメージを上位サービスに移行できないかと問い合わせたところ「出来ないと」といわれたので、仕方が無く上位のサービスを新規申し込みして再インストールを行いましたが、なにやら「お名前.com」のHPを見てみると下位のサービスから上位へのサービス変更は、インストールした内容を引き継げるという記述があるではありませんか。

 

まあ、ただ不安定な状態のまま移行しても気分が悪いので、それはそれでよしとしました。


次にHDDのベンチマークの結果を載せておきます。

【お名前.comのVPSのベンチマーク結果】
CPU Xeon E5620 2.4GHz 
Memory 2GB
【弊社仮想サーバーのベンチマークの結果】
CPU intel Xeon E5-2403 1.8Ghz
Memory 2GB
VPSサーバー 社内仮想サーバー
  <参考値>
弊社仮想サーバーの親の物理サーバーのベンチマーク結果
CPU intel Xeon E5-2403 1.8Ghz Memory 24GB
DISK SEAGETE ST3600057SS SCSI 
回転数:15000rpm キャッシュ:16MB
  物理サーバー

 ベンチマークの結果が示すとおりランダムアクセス速度が弊社の仮想サーバーよりVPSサーバーのほうがやや遅く、サーバー上でのアプリケーションの起動は少しもたつく感じがしましたが、一旦起動してしまえばさほど気にはなりませんでした。

 

既存のサーバーの移行は完了し、一時的にDNSの設定内容を変更して、メールサーバー及びwebサーバーの動作確認を行いましたが問題なさそうなので、今度は今までコストがかかっていたKDDIの回線をGMOとくとくBBの安価な回線に切り替えるべく、回線の評価テストを行ってみました。

 

 

GMOの固定IP回線は契約が1ヶ月単位なのと申し込み後、当日に使用できるようなので、取りあえず申し込みをしてみました。

 

 

弊社が昔回線契約をしたときは開通まで2週間くらいかかった記憶がありますが、いまではこんなにスピーディに回線接続ができるようになったことに驚きました。

 

 

さっそく予備のYAMAHAのRTX1000ルータの定義を変更して接続してみましたが以下のような比較結果が出ました。

 

240MBのファイルをVPSサーバーにUploadとDownloadを三回ずつ繰り返した平均値です

KDDI(光ネクストファミリー) GMO(フレッツ光ファミリー)

ダウンロード 54秒

アップロード 44秒

ダウンロード 48秒

アップロード 36秒

下記のURLはネットの速度を計測するのに使用したページです

http://www.speedtest.net/index.php

昼間の時間帯 2014/08/29 15:31

  KDDI(光ネクストファミリー) GMO(フレッツ光ファミリー)

一回目

 

Download 52.28Mbps

Upload 77.36Mbps

Download 59.75Mbps

Upload 82.32Mbps

二回目

 

Download 58.81Mbps

Upload 81.76Mbps

Download 73.11Mbps

Upload 82.25Mbps

三回目

 

Download 24.95Mbps

Upload 80.65Mbps

Download 24.70Mbps

Upload 80.05Mbps

夜間の時間帯 2014/08/31 21:55

  KDDI(光ネクストファミリー) GMO(フレッツ光ファミリー)

一回目

 

Download 23.78Mbps

Upload 73.25Mbps

Download 30.03Mbps

Upload 73.63Mbps

二回目

 

Download 21.90Mbps

Upload 76.53Mbps

Download 29.90Mbps

Upload 76.76Mbps

三回目

 

Download 15.17Mbps

Upload 71.03Mbps

Download 28.62Mbps

Upload 70.62Mbps

 

結論からすると、全く以て金額の安いGMOの回線でも問題無く、どちらかと言えばベンチマークの結果はGMOの方が良かったようです。

ですので、早速KDDIの回線は解約申請を出すとともに、DNSの指定事業者変更依頼をお名前.com側に申請しました。

あとは、DNSのレジストラの変更完了を待つばかりです。

 

以下の図は社内サーバーをVPSへ移行したときの構成図です。

 

ネットワーク構成図

 

以下に今回の社内サーバーからVPSへの移行で得られたコスト削減結果を掲載しておきます。

種別 移行前 移行後 備考
内容 金額(税込) 内容 金額(税込)
回線 Bフレッツイーサエコノミー ¥5,616 ※変更無し ¥5,616  
プロバイダ KDDI光ネクストファミリー8固定IP ¥20,304 GMOフレッツ光ファミリー1固定IP ¥1,188 DNSサーバーとwebサーバーを分けて運用していたため、固定IP8つの契約をしていましたが、VPSに移行することで固定IP1つの契約に変更するのと同時にプロバイダも料金の安いGMOのとくとくBBに切り替えました。
      お名前.com VPS メモリ2GBプランを2サーバー契約 ¥6,702 6ヶ月纏めて支払いを行ったため月額3,351円×2台=6,702円
合計   ¥25,920   ¥13,506 月額12,414円のコストダウン年間148,968円の経費削減になりました。



<纏め>
・VPSサーバーは一つのサーバーを高スペックで契約するよりも、2GBのメモリースペックのサービスを複数契約する方がパフォーマンス及び安全性を考えると良いかもしれません。
・固定IPを複数持つ回線契約をしている中小企業の社長さんは、過去5年以上前に契約している場合は絶対見直しをかけるべきだとおもいます、かなりのコスト削減効果が期待できますので。